株式会社丸五(MARUGO)

  • 営業部 林 将人  2005年入社
  • 工業用品部 濱田 達也 1993年入社
  • 工業用品部 杉田 立哉 2009年入社
  • 商品部 為房 純一 2007年入社
CROSS TALK Vol.03

先輩社員

丸五で働く先輩社員に、リーダーとしてのこだわりやチームに対する考え方、
いままでの失敗やこれからのことなどざっくばらんに語ってもらいました。

リーダーとしての
こだわり

メンバーに対しての接し方として、原則手取り足取り指導し過ぎないようにしています。適度に任せて、メンバー個々人に自由に考え行動してもらい、その経験からいろいろ学んでもらいたいので。その考えること、悩むことが人を成長させると思っています。とはいえ、ついつい言葉が出過ぎてしまうこともあるので、そこを日々意識しています。

杉田 逆に私は、細かいところまで言うタイプのリーダーだと思います。細かく指導する意味としては、その人がいまできること、できないことが事細かに分かるからです。ただ、指導する際になぜそう言うのかという背景をしっかり伝え、コミュニケーションをとることは意識していますね。メンバーには色んな経験をしてもらい、そして失敗もしてもらうことで学びを得てほしいという点は林さんと同じです。

濱田 私は技術者として、手の動かし方や力の入れ具合などを指導することが多いのですが、それを口で伝えていくことは難しいと思っています。そしてやってみせてもなかなか伝わらないことを日々実感しています。メンバーをみたときに人それぞれ個性があり、同じ目標を共有したとしても解釈や捉え方も異なっています。自分自身の伝える技量の課題もありますが、一人ひとりと向き合い、ボトムアップ型のチームづくりを心掛けています。

為房 私は言葉を意識してコミュニケーションをしています。デザイナーは職種としてどちらかといえば専門用語が多い気がします。そのため、そこに対する理解がないままコミュニケーションが進行してしまうことがあるので、誰もが分かる平易な言葉、すなわち共通言語で話すことを意識して、メンバーと接しています。また、デザイナーは個性が活きる職種でもあると思うので、その人の素質を活かし伸ばすことを心掛けていますね。

育成における丸五の
組織風土は

杉田 失敗を許容する文化がある。失敗に対して人を責めるのでなく、原因を追究し、皆で協力して対策案を検討する。誰もが他人事にしない姿勢は、自分の上司たちがみせてくれて、育ててくれたからこそ。だから私もそれを引き継ぎ大切にしていきたいと思っています。

濱田 チームとしての責任感も強いと思います。業務の標準化を皆で考える姿勢や、失敗しても再発防止策を考え実施することが求められます。なので同じ失敗に対する厳しさもあります。そういったノウハウや技術の積み重ねの文化と適切な規律があるからこそ、失敗が許容されるのだと思っています。

歴史的な観点からみると、日本ではじめて安全スニーカーを開発したり、地下足袋や万年軍手といった世の中に未だない製品づくりをし続けたパイオニア精神が根付いている組織だと思う。そういった意味では挑戦する文化があり、その歴史が失敗を責めない理由にもつながっているのだと思います。誰もが企画・提案できるが、そのやりたいことを実現する為には上司を含め周囲の人に納得してもらわないといけない。そういった環境が、本人の巻き込み力や本気度を磨き続けているのではないのでしょうか。

為房 そうですね。まずはやってみるということを推奨してくれる会社ですね。そういった考えが自分の体に沁みついていると思います。行動に勝る学びはないと思ってますし、自分がやるといった以上は責任をもって行動しています。

失敗をして、
学んだことは

過去にお客様との約束を守れなかったことがあります。具体的には納期が遅れてしまったのですが、謝るだけでなく、代替案を考え誠意をもった対応をすることで事なきを得ました。どんな状況であっても、手ぶらで謝るのでなく、代替案を考え抜くことが大事だということが学びでした。

濱田 業務的な失敗はあまりないのですが、人間関係での失敗はあります。リーダーとしてはじめて部下をもつことになったときに、上の方の考えと現場の考えの間で葛藤したことを覚えています。上からの考えを押し付けてしまったり、自分の現場経験に偏った考えとなり視野が狭くなってしまったりしました。現在は、自分の意見を通す、自分の思い通りにするのではなく、現場の意見を吸い上げ、より良いものづくりの環境を整えていくことを心掛けています。

為房 私は、基本的には失敗だらけです。ヒット商品を世の中に出すためには、ユーザーの期待を超えないといけないと思っています。たとえば、軽さを追求し過ぎて、耐久性といった品質的な問題が出てしまったり。そういったトライアンドエラーを繰り返すことで納期が延びてしまったり。失敗だらけですが、そういった失敗を乗り越えた先にしかヒット商品はないと思っていますので、これからも挑戦し続けていきたいと思っています。

ヒット商品を出し続けることは本当に難しいと思います。営業サイドから考えるとマーケティング観点から自分たちは機能していかないといけないと思っています。世の中の動きを機微に感じ取り、社内にフィードバックしていき、お客様の期待を超えていくことをチームで挑戦していきたいですね。

杉田 失敗にも大きくは2つの種類があると思っています。ひとつめの失敗は作業上の失敗。これは物理的な失敗ですので改善しやすいと思っています。ふたつめの失敗は人間関係上の失敗。業務の依頼の仕方などによる信頼の喪失などといったことがありますが、こちらはなかなかリカバリーができないと思っています。その点においては正解がないので、いつも悩み苦労していますが、その失敗の数だけ、私とメンバーの成長につながっていると信じています。基本はメンバー皆の力を最大限引き出していきたいので、皆でより高い目標に挑戦していきたいといつも考えています。